医師のワークスタイル

製薬企業やCROのメディカルドクターとして
勤務する魅力とは?

左から、株式会社ヒューマンダイナミックス 堤 康行さん、IQVIAジャパン(IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社)品川 丈太郎さん

ヒューマンダイナミックス社では、約20年に亘り製薬企業やCROへ多くの先生方を紹介しています。今回はヒューマンダイナミックス社の紹介により入社された先生方も勤務されているIQVIAジャパンから、臨床開発事業本部長を務められるとともにメディカルドクターとしてもご活躍されている品川丈太郎さんにご出席いただき、メディカルドクターの業務内容や特徴、雇用条件、そしてメディカルドクターとして必要なスキルや勤務する魅力などについてお話を伺いました。

<今回お話を伺った方>

IQVIAサービシーズ ジャパン
臨床開発事業本部長
品川 丈太郎さん


Q:IQVIAジャパンにおける、メディカルドクターの特徴と主な役割は何ですか?

A:IQVIAジャパンでは、現在12名のメディカルドクターが在籍しています。それぞれに内科、循環器内科、消化器内科、神経内科、総合診療科、一般外科、胸部外科、乳腺外科、免疫アレルギー、産婦人科、精神科などの専門分野を有しており、さらに各種がん医療に精通した医師が多いことも特徴です。

IQVIAジャパンの臨床開発事業部はCRO(Contract Research Organization:製薬企業が医薬品開発のために行う治験業務を受託・代行する組織)であり、弊社におけるメディカルドクターの主な業務は2つあります。

1つ目はメディカルモニター業務となります。これはプロジェクトチームの一員として、製薬企業から受託している開発プロジェクトのプロトコール(治験目的、実施の根拠、統計学的な考察、治験を行う組織や方法などを記載した治験実施計画書)の内容を検討します。プロトコールの内容が決まると、モニターに対して薬剤や病気に対する医学的知識のトレーニングなどを行います。後程触れますが、この役割はグローバルスタディで特に重要となります。

2つ目は社員教育の一環として実施しているメディカル分野のトレーニング、たとえばがん治療の専門を有したモニターにはオンコロジー(腫瘍学)のトレーニングなどを担当していただきます。また、臨床試験の開始時には、対象疾患に関する医学的知識や使用する治験薬の特徴などについて、担当するモニターへのトレーニングにも携わります。

また、社内で急患が発生したときの対応もしていただくことがあります。

Q:メディカルモニター業務について具体的に教えてください。

A:試験の実施においてまず重要なことはプロトコールの作成です。グローバル試験(国際共同治験)においては、各国の医療環境の違いによって診断経路や、同じ病名でも詳細が異なるため、各国の医療環境の違いを明らかにした上でプロトコールの内容を検討することが非常に重要な仕事となります。

さらに、治験に参加いただける患者さんであるかを判断する基準(「選択基準」および「除外基準」)がプロトコールに設けられるのですが、実際に治験が始まると、患者さんによっては「選択基準」に合致するのか「除外基準」に該当しないのかの判断が難しい場面も出てくるため、その判断もメディカルドクターが行います。

また、がんの治験では、残念ながら亡くなる患者さんや肺炎などで入院されるケースもあり、その際の重症度や副作用などの検証・評価・判断にもメディカルドクターが大きく係わります。

Q:IQVIAジャパンにおけるメディカルドクターの雇用条件や福利厚生などの特徴があれば教えてください。

A:当社のメディカルドクターは子育て中の女性医師の方も多く、フレックスタイム制度や在宅勤務制度を大いに活用していただきながら、家庭と仕事をしっかり両立されています。
メディカルドクターの主な業務であるメディカルモニター業務におけるプロトコールチェックや症例に対しての問い合わせなどへの対応は、電話やメールに対応できる環境であればどこでも仕事をすることが可能であり、メディカルドクターはフレックス制度や在宅業務にとてもフィットする仕事だと思います。

また、週に1、2日、病院勤務や健康診断を担当するなど臨床現場に出る方もいます。当社ではクライアントなどからの問い合わせに対して基本的に30分以内でコールバックできる環境であれば兼業を認めています。

Q:CROおよび製薬会社のメディカルドクターに求められる資質やスキルは何ですか?

A:プロジェクトチームの一員として業務を行うため協調性が必要となりますし、社内外のさまざまな関係者との関わりも多いためコミュニケーション力も重要となります。また、専門領域外のことにも携わっていただくこともあるため(たとえば血液内科が専門であってもアトピー性皮膚炎の臨床試験を担当するケースなど)、幅広い視野を持ち、新たな知識を吸収することに貪欲な方に向いている職業だと思います。

さらに臨床試験はグローバル試験が多くなっていることから、海外の担当者と電話で直接話をする機会も多く英語スキルは必須となります。ただし、英会話にあまり自信がない方でも弊社では英語教育のサポートをしていますので、ビジネスディスカッションができる程度の英語力があれば大丈夫です。また、GCP(Good Clinical Practice:医薬品の臨床試験に関する基準)医薬品の臨床試験に関する基準)に関する知識についても、常に最新の情報を得られるよう継続的に学べる社内外研修が充実しています。

※この記事は平成30年3月にお話を伺ったものです。

<プロフィール>

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堤 康行(つつみ・やすゆき)
株式会社ヒューマンダイナミックス
代表取締役社長

ノバルティス、イーライリリーおよびCROのパレクセルで、主に臨床開発とメディカルアフェアーズ部門に所属し、約30年間にわたり各部門の企業医師と業務を共にする。製薬企業およびCROでの業務内容のみならず、近年の製薬企業動向や雇用条件も含めたクローズ情報に精通。その確かな経験と豊富な情報をもとに、製薬業界への医師転職サポートを行う。


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