医師のワークスタイル

製薬企業の採用担当者に聞いた
メディカルドクターとしての働き方とキャリアパス

アッヴィ合同会社 塙 周一郎さん

ヒューマンダイナミックス社では、約20年に亘り製薬企業やCROへ多くの先生方を紹介し、転職を成功に導いています。今回は、外資系製薬企業の人事担当者から、企業の特徴やメディカルドクターに必要な資質やスキル、やりがいやキャリアパスなどについてお話を伺いました。

<お話を伺った方>

アッヴィ合同会社 塙 周一郎さん
アッヴィ合同会社(AbbVie GK)
人事本部 人財マネジメント部 採用
シニアマネージャー
塙 周一郎さん

米国ウィスコンシン州の大学院卒業後、一貫して社内外から企業の採用に携わり経験積み、起業をへてアッヴィ合同会社へ入社しました。
米国ウィスコンシン州の大学院卒業後、一貫して社内外から企業の採用に携わり経験積み、起業をへてアッヴィ合同会社へ入社しました。


Q:アッヴィ合同会社について教えてください。

A:アッヴィ合同会社は、米国に本社を置く、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品企業です。

世界で最も困難な健康問題に対する先進的な治療法の研究開発に取り組んでいます。そして、疾患の治療だけにとどまらず、人々の生活に価値をもたらすことを目指しています。

アッヴィ合同会社は、130年の歴史を持つヘルケアカンパニーであるアボット ラボラトリーズ社の分社化により、2013年に新しいバイオ医薬品企業として誕生しました。日本においても同年、アッヴィ合同会社として事業を開始しました。

アッヴィ合同会社はグローバルで、「卓越した実行力と絶え間ない革新的な新薬によって、最高のパフォーマンスを持続的に達成することができる、患者さん中心のイノベーション志向なスペシャルティバイオ医薬品企業となること」というミッションを掲げています。そして、革新的な医薬品の創出と人々の生活に価値をもたらすための戦略の下、患者さんや医療従事者にベネフィットを提供できる、差別化された製品をもたらすため、世界で社員が一丸となって取り組みを行っています。

現在、世界75カ国以上で約29,000人の社員がアッヴィ合同会社で働いており、そのうちの約1,100人が日本で働いています。患者さんの笑顔に貢献し続けるために、私たちは日々、熱意をもって仕事に取り組んでいます。

アッヴィ合同会社は、多くの革新的な製剤と豊富なパイプラインを有し、業界のなかでもトップレベルの成長を遂げています。


Q:アッヴィ合同会社のメディカルドクターに求められる資質は何ですか?

A:それまで製薬企業からの説明を聞いていた医師という立場から、今度はメディカルドクターとして医師に説明をする立場となるため、それに慣れていただく順応性が必要となります。さらにメディカルドクターは、クライアントや他職種との関わりが非常に多いですし、プロジェクトチームの一員として業務を行うため、チームワークを発揮するためにもコミュニケーション能力が求められます。順応性はコミュニケーション能力と密接に関わっており、メディカルドクターに求められる大きな資質の一つとしてコミュニケーション能力は非常に重要です。

アッヴィ合同会社では入社後、メディカルドクターとしての仕事に徐々に慣れ、段階的に仕事を覚えていただける教育・研修体制が充実していますが、早期に第一線でご活躍していただくにはご本人の積極性が重要です。主体的に動くことができる方は仕事を直ぐに覚えていただくこともできますし、仕事の幅も大きく広げることができるでしょう。主体性をもって積極的に動いていただくことで、自然と高いコミュニケーション能力も身に付けていただけると思います。

アッヴィ合同会社はまだ若い会社であり、社員全員が日々会社をより良くしていこうと意見や提案、考えを積極的に発言しています。これからメディカルドクターとして転職していただく医師の方にも、意見や提案、考えを積極的に発言していただき、これからのアッヴィ合同会社を社員と共に創っていってください。

そして何より大切なことは、医師のみなさんがメディカルドクターとしてアッヴィ合同会社という企業にフィットし、楽しく、やりがいをもって働けるかどうかです。患者さん中心主義(Patient Centricity)に共感し、患者さんのために仕事を一緒にしていく仲間になるようなイメージで入社していただけたらと思います。


Q:メディカルドクターには英語力が求められますか?

A:アッヴィ合同会社はグローバル企業ということもあり、海外とつながりのある仕事もありますため、業務内容に応じて求める英語力の高さはありますが、どのポジションにも共通している事は業務上使用する英語の読み書きにおいては期待しておりますが、流暢に会話できることを求めるポジションは限定されております。

医師のみなさんは英語力の素養があるので、日常業務のなかで英語力を高めていってほしいと思います。特に役職者や部下を持つ立場になると英語によるコミュニケーションが必要な場面も多々あるため、高い英語力が必要となってきます。社外で英語のトレーニングを受ける際には金銭的なサポートもしていますので、積極的に活用してほしいと思います。


Q:アッヴィ合同会社における働き方や勤務環境の特徴について教えてください。

A:アッヴィ合同会社では、たとえば社員の投票によって休日が決定されるなど、社員が働きやすい環境を社員自らがつくっていることが特徴です。社員数1,100人を超える企業ですが、特定の社員の意見だけではなく、様々な部門や役職の社員の意見を聞き、一人ひとりが会社の方向性の意思決定に参加することができます。そのため、会社と社員の距離感が近く、誰もが意見を自由に出し合うことができるオープンな企業文化が魅力です。

アッヴィ合同会社は外資系企業ですが、私たちのビジョンである、『アッヴィは、社員が成長できる文化を基盤として、最先端の科学技術と先進的な取り組みにより、患者さんの笑顔に貢献し続けるバイオ医薬品企業になる』は、外資系の会社としては珍しく日本独自に社員が創ったものであり、また、ビジョンが『アッヴィは、社員が成長できる文化を基盤として~』から始まっていることからもわかるように、社員一人ひとりが働きやすく、成長できる環境や機会をとても大切にしている会社です。

働き方は自由度が高く、フレックスタイム制や時短制度、育児・介護休業、在宅勤務などを導入しています。在宅勤務については、日数の制限を設けず、あらゆるライフステージの社員が自主性を発揮し、柔軟かつ生産性の高い働き方ができる環境を提供しています。海外との電話会議など、他国と時差のある働き方をしなければならないこともあるため、フレックスタイム制度や在宅勤務を組み合わせながら、健康的な働き方をしていただくことができます。

アッヴィ合同会社 塙 周一郎さん
Q:アメリカに本社があるということですが、本社勤務や海外への異動ありますか?

A:アメリカ本社を含む海外での勤務の可能性はありますし、アッヴィ合同会社にはアメリカの本社をはじめ、さまざまな国から社員が来ており、日本にいながらグローバルな環境で働くことができます。

アッヴィ合同会社では、海外のポジションに応募することができる社内公募の制度がありますので、海外勤務に興味のある方はぜひ活用していただきたいと思います。


Q:メディカルドクターとしてのやりがいは何ですか?

A:新たな医薬品によって、多くの患者さんに新しい希望と笑顔を届けることのできる大きな誇りとやりがいがあります。

さらに、アッヴィ合同会社は成長著しい若い会社であり、その成長のステージ毎に社員の意見や提案が大きく影響し、社員が会社を育て、新たな歴史を創ることを実感できる環境にあります。 

オンコロジー事業本部が新しく⽴ち上がるなど、会社の成⻑速度がとても速く、それに合った環境づくりやパフォーマンスを最大限に発揮できる手順やプロセスの改善に関わりながら、新たな会社を創っていくという大きなやりがいを感じることができるのは、当社ならではだと思います。


Q:アッヴィ合同会社におけるメディカルドクターのキャリアプランや将来性について教えてください。

A:アッヴィ合同会社では、社員一人ひとりのキャリアと可能性をとても大切にしています。メディカル部門、臨床開発部門にて、活躍しているメディカルドクターが年々増えております。会社からは今の仕事を提示することはしていますが、長期的なキャリアはご自身で描いて頂くサポートをしております。メディカルドクターとして働きながら、自分のやりたいことは何か、実現したいことは何か、それがアッヴィ合同会社のなかでどのような仕事として患者さんに貢献していただけるのか、会社と話し合いをしながら自分に合ったキャリアを見つけ、社内や市場における自分の価値を高めていってほしいと思っています。そのために、アッヴィ合同会社ではキャリアジャーニーという、社員が自分のキャリアについてどう考えているのか、どのような未来を描いているのかを会社に提示し、その実現に向けたデザイン設計やサポートを一人ひとりに提供しています。

明確な目標があり、それが実現可能なものであればどんどんトライをしてほしいですし、医師のみなさんには、医師免許を持ち、臨床医としての経験を有しているという大きな付加価値を活かしながら、メディカル部門や、臨床開発部門をはじめ、さまざまな部門で大いに活躍していただけると思っています。

自分自身の成長と共に、会社としての成長も実感しながら、アッヴィ合同会社を大きく育て、革新的な製品とパイプラインによって、みなさんと共に多くの患者さんの笑顔を創っていきましょう。転職の際には、アッヴィ合同会社を次の仕事場の選択肢としてぜひ考えていただけたらと思います。

アッヴィ合同会社 塙 周一郎さん

※この記事は平成30年10月にお話を伺ったものです。

<プロフィール>

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堤 康行(つつみ・やすゆき)
株式会社ヒューマンダイナミックス
代表取締役社長

ノバルティス、イーライリリーおよびCROのパレクセルで、主に臨床開発とメディカルアフェアーズ部門に所属し、約30年間にわたり各部門の企業医師と業務を共にする。製薬企業およびCROでの業務内容のみならず、近年の製薬企業動向や雇用条件も含めたクローズ情報に精通。その確かな経験と豊富な情報をもとに、製薬業界への医師転職サポートを行う。


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