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「週刊北原」vol.11 ーマンガ 心臓外科医ー

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シカゴの街並み

米国イリノイ州にあるシカゴ大学で心臓外科医として働いている北原大翔と申します。

この企画は、日本で育ち日本で心臓外科医としての研修を受けた僕が、米国での臨床留学中に経験する医療や教育の違い、心臓外科医として、この1週間に対応した症例、手術室で起こる日本ではありえない出来事などを、真面目かつ可能な限りリアルな形で伝えることを目的としています。

今週の症例数

症例 May & June
27 28 29 30 31 6/1 2
Sun. Mon.
祝日
Tue. Wed. Thu. Fri. Sat.
Aortic valve
大動脈弁手術
    1        
Htx
心臓移植
    1        
CABG
冠動脈バイパス術
      1 1    
LVAD
補助人工心臓植え込み術
          1  


マンガ 心臓外科医

心臓外科医として働いていると手術って色々な要素が複雑に絡みあっていて、それでいて結果はシンプルであり、とても面白いな、と思います。大きなお約束みたいな手術手技の決まりごとはもちろん、ものすごく小さなtipsなどが散りばめられていて。また、同じ病気でも患者によって必ず微妙に違った表情を見せるので、それによってちょっとずつ変わった手術が必要になってきたりして、基本問題をつなぎ合わせて応用問題を問いていく感覚に似ています。なので、これをマンガにしたらすごく面白いんじゃないかと信じています。

かつては強い敵が出てきたら、主人公が努力の末にそれよりも強くなって勝つ、みたいなマンガが流行っていたと思います。最近の面白いと思うマンガの傾向をみると、何か問題があり、それに対する理論的な説明が伴う解決策を行う(難しくなりすぎず、かといって簡単すぎず)、みたいなものが多い気がします。心臓外科を題材にしているマンガはいくつかありますが、例えば「カニュレーション(管を血管に入れる手技)をこうすると血が出づらい」とか「こうやって胸開ける」みたいな手術手技に焦点を当てて、面白くマンガ化したものはないと思います。こういったマンガがぜひできたらな、と強く思います。ただ、マンガにする場合はもちろん手術以外のシーンも必要になりますし、問題は僕は絵もかけないし脚本もかけない、というところです。

僕にできるのは、病気の仕組みとかそれに対する手術方法とかの中からこういうのが面白いですよ、と言うことのみなので、あとはそれを作品にしてくれる人がいたらいいな、と思います。アイシールド21というアメフトのマンガがありますが、これはアメフトをわかりやすくかつ面白く説明しており、アメフトを知らない人でもとても楽しめるマンガになっています。こういったものを将来作れたらな、と思います。


今週のトピックランキング身近に起きた出来事をランキング形式でお伝えします。

TSUSHIMAくんとの別れ

TSUSHIMAくんとの別れ

東京大学から実習で来ていたTSUSHIMA君が日本に帰りました。TSUSHIMA君からはフェイスブックの使い方から賢く生きる術まで様々なことを学ばせて頂きました。最終日に皆(僕、上司、TSUSHIMA君)でまとめの話し合いを行い、お互いの胸のうちをぶつけあいました。僕は彼のような優秀な人はむしろ医者になんかならなくてもいいのではないか、と思っていたのですが、「手術がやりたいから外科医になりたいです」「とにかく結びたいです」という彼の意見を聞き、人って面白いな、と思いました。彼のような優秀な人たちが今後どんどんと成長していくことを考えると、僕もまだまだ成長できるよう頑張っていかなくてはいけないな、と思いました。いつかどういった形であれ(彼が心臓外科医になるにしろ、別の科の医者になるにしろ、医者にならないにしろ)再会した時に「あの時はこれが楽しかった、これがつまらなかった」と昔話ができたらいいなと思います。

メモリアルデーで休み

メモリアルデーで休み

5月28日はメモリアルデーという祝日で仕事は休みでした。アメリカの祝祭日は年間10日しかなく、日本と比べて少ない印象です。調べてみると日本は祝日が17日あって、実は世界で一番多いみたいです。意外でした。連休中はずっと晴れていて、気温も30度くらいでもうすっかり夏日でした。メモリアルデーの前日にはミシガン湖沿いの道路(レイクショアドライブ)が自転車を楽しむ人達に開放されており、たくさんの人がサイクリングを楽しんでいました。僕は部屋の中から皆が楽しんでいる様子をそっと眺めていました。


シカゴ大学セクハラ事件

先日シカゴ大学がセクハラで訴えられている、というニュースを耳にしました。詳しく聞くとどうやら訴えた人は、半年くらい前に一時心臓外科のPAとして働いていて、あまりに使えなくて3ヶ月くらいでやめていった人であることがわかりました。セクハラを受けていたのも同じくPAの同僚みたいでした。その人ももうやめているのですが、凄いことがあったんだな、と驚きました。CBSというアメリカの放送局で本人みずから登場して「セクハラまがいのことをされて、それに拒否反応を示したらその後仕事もやめさせられました」と伝えていました。セクハラのことは知りませんが、仕事やめさせられたのは使えなかったからだろうな、とは思いました。「僕はセクハラ発言とかしてなかったかな?」と心配で手術室の看護師に聞くと「ヒロはそもそも英語を話していない」と言われました。訴えられなさそうで良かったです。

北原 大翔

1983年東京生まれ。2008年慶應義塾大学医学部卒業。モテるために心臓外科になりアメリカ留学を目指し、2016年より単身渡米。現在イリノイ州にあるシカゴ大学で心臓胸部外科医として働く。独身彼女なし。NPO法人 Team WADA(医師の海外留学情報を発信する団体)で留学ブログを担当。

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